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「1分間の想いで」 [詩]

   「1分間の想いで」

 誰しも恋の想いでは一つや二つあるだろう。

 けんか別れや自然消滅ならばあまり思い出すということもないだろうが

 互いにひかれあったものの何かの理由で別れざるをえなかった恋は

 「想いで」に変わるまでには長い時間を費やすことだろう。

 先日ある女性から聞いた話。

 今から6~7年前、彼女は恋をした。

 ずいぶんと年下の男性だった。

 たまたま趣味が同じであっというまに仲良くなった。

 もっとも、会えば男と女というよりいつも子犬がじゃれあうような感じだった。

 それでも、お互い言葉には出さなかったが「ずっといっしょにいたい」という思いはあったようだ。

 そして数年後、ある事情でその関係を終わらせる事になった。

 彼女は毎日毎日泣いて暮らしたそうだ。

 そうして、連絡が途絶えて1年がすぎる。

 以前は1日中忘れてる事などなかった。

 ずっと心の中に彼がいてそのたび涙した。

 ところがだんだん思い出さない時間が増えてきた。

 そして思い出しても涙が出なくなった。

 たまにとても疲れて気分が落ち込んでる時は運命をのろったりもしたが、それでもしばらくすれば忘れた。

 そしてまた半年が過ぎた現在。

 思い出す・・。しかしそれが1分間なのだ。

 ふときがつくとたいてい1分後には別の事に気持ちがうつっていた。

 それがおかしくて一度「1分間」を測ってみた。

 でも測り終わらないうちにいつのまにか忘れていたのだ。

 時の流れはすべての癒しになるという。

 彼女は時々「1分間の想いで」を楽しんでいる。

 いつかは消えてしまうかもしれないという寂しさを感じながら。
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